エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
黒のスーツ姿でしかも誰もが一度は振り返り見るほどカッコいい人だ。「イケメンすぎる」とか、「前を歩いている女の人の知り合いかな?」とか。さらには「あんなにカッコいいけどストーカーとか?」なんて言葉が聞こえてきて気が気じゃない。
外出するたびにこれがずっと続くのは困る。
足を止めて振り返ると、木嶋さんも足を止めた。
「どうかなさいましたか?」
周囲を警戒しながら聞く彼に近づき、声を潜めた。
「あの、隣を歩いてもらえませんか?」
「それは出来かねます。紅葉様は私の護衛対象なので、いかなる時も守れるよう全方向に注視しなければなりませんので」
迷いなく淡々と言われ、口を閉ざしそうになるもすぐに反論に出る。
「正直、私はまだ正式に円城家の人間になったわけではないので、狙われる可能性は低いと思います」
「しかし……」
「それよりも大変申し上げにくいのですが、木嶋さんのような人に守られながら歩いていたほうが、逆に悪目立ちしていると思うのですが」
声を遮って言うと、木嶋さんは珍しく片眉を上げて表情を崩した。
外出するたびにこれがずっと続くのは困る。
足を止めて振り返ると、木嶋さんも足を止めた。
「どうかなさいましたか?」
周囲を警戒しながら聞く彼に近づき、声を潜めた。
「あの、隣を歩いてもらえませんか?」
「それは出来かねます。紅葉様は私の護衛対象なので、いかなる時も守れるよう全方向に注視しなければなりませんので」
迷いなく淡々と言われ、口を閉ざしそうになるもすぐに反論に出る。
「正直、私はまだ正式に円城家の人間になったわけではないので、狙われる可能性は低いと思います」
「しかし……」
「それよりも大変申し上げにくいのですが、木嶋さんのような人に守られながら歩いていたほうが、逆に悪目立ちしていると思うのですが」
声を遮って言うと、木嶋さんは珍しく片眉を上げて表情を崩した。