エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「モタモタするな! 早く捕まえろ! ホテルの警備員はなにをしているんだ? 不審者を早くつまみ出せ!」
大声で命令する円城守だけれど、彼に従う者はいなかった。
「観念して、早く父さんの無実を証明しろ。……自分が犯した罪を父さんが被って自殺する代わりに、父さんの経営する会社を助けると条件を出したにも関わらず、実際に父さんが亡くなったら、うちの会社を買収した汚い人間のクズだって自白しろよ」
「……っ」
ひどい、なんでそんなことができるの? 人間とは思えない。怒りで身体が震える。
いよいよ追い詰められた円城守が悔しそうに唇を噛みしめた時、大勢の警察官と国税局職員が突入してきた。
「全員動くな!」
先頭に立つ五十代くらいの男性が警察手帳を掲げる。誰もが動きを止めて様子を見守る中、円城守に逮捕状が突き付けられた。
「円城守、脱税の疑いと殺人の容疑で緊急逮捕する」
「なんだって……!?」
脱税の疑いに目を見開いて驚く円城守に、国税局職員が証拠を突きつけた。
大声で命令する円城守だけれど、彼に従う者はいなかった。
「観念して、早く父さんの無実を証明しろ。……自分が犯した罪を父さんが被って自殺する代わりに、父さんの経営する会社を助けると条件を出したにも関わらず、実際に父さんが亡くなったら、うちの会社を買収した汚い人間のクズだって自白しろよ」
「……っ」
ひどい、なんでそんなことができるの? 人間とは思えない。怒りで身体が震える。
いよいよ追い詰められた円城守が悔しそうに唇を噛みしめた時、大勢の警察官と国税局職員が突入してきた。
「全員動くな!」
先頭に立つ五十代くらいの男性が警察手帳を掲げる。誰もが動きを止めて様子を見守る中、円城守に逮捕状が突き付けられた。
「円城守、脱税の疑いと殺人の容疑で緊急逮捕する」
「なんだって……!?」
脱税の疑いに目を見開いて驚く円城守に、国税局職員が証拠を突きつけた。