エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「私なら大丈夫です! 警察の人が守ってくれますから早く! 円城守を絶対に逃がさないでください! お父さんのためにも、あの自殺に追い込まれた男性の父親のためにも!」
「紅葉様……」
由香里のためにも、ちゃんと罪を認めて償ってほしい。
「絶対にここから動かないでください。すぐに別のSPを手配します」
「はい。気をつけて」
私に見送られ、静馬さんは人の間をすり抜けて円城守のあとを追った。
だけど円城守は拳銃を持っていた。静馬さんなら大丈夫だよね? そう願っていても心配でたまらなくなる。
どうか無事に静馬さんが戻ってきますように。そう願いながら安全な場所に移動しようとした私の手首を、勢いよく背後から誰かに掴まれた。
爪が肌に食い込むほどの強い力に思わず「痛っ」と声を上げてしまう。
「おい、さっきの話はどういうことだ? まさかお前、最初からこうなることを知っていたのか!?」
すごい剣幕で私の手首を掴んだのは久次さんだった。
「答えろ!」
さっきの話を聞かれていたようで、手首を掴む力が強まり血が滲みだす。
「紅葉様……」
由香里のためにも、ちゃんと罪を認めて償ってほしい。
「絶対にここから動かないでください。すぐに別のSPを手配します」
「はい。気をつけて」
私に見送られ、静馬さんは人の間をすり抜けて円城守のあとを追った。
だけど円城守は拳銃を持っていた。静馬さんなら大丈夫だよね? そう願っていても心配でたまらなくなる。
どうか無事に静馬さんが戻ってきますように。そう願いながら安全な場所に移動しようとした私の手首を、勢いよく背後から誰かに掴まれた。
爪が肌に食い込むほどの強い力に思わず「痛っ」と声を上げてしまう。
「おい、さっきの話はどういうことだ? まさかお前、最初からこうなることを知っていたのか!?」
すごい剣幕で私の手首を掴んだのは久次さんだった。
「答えろ!」
さっきの話を聞かれていたようで、手首を掴む力が強まり血が滲みだす。