エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい～すべてをかけて君を愛し抜く～

　自分の会社がうまくいかないのに対し、静馬さんの父の会社の業績はうなぎ上り。さらには昔好きだった女性との間にふたりの子供をもうけ、幸せな家庭を築いているのが許せなかったそうだ。

　そして罪を自分と同じ立場にいた男性に被せ、まんまと自分は殺人の容疑から外れたそう。

　それからすべてがうまくいき、会社は大きくなっていった。しかし静馬さんの兄が密かに美容家電の製造に乗り出すという噂を聞き、親子そろって邪魔をするのが気に食わず、脅迫文を送り続けていたそう。

　本当に美容家電に着手したら、静馬の父同様、誰かに罪を被せて殺してやるつもりだったとも自白したようだ。

　脱税に関しては家族ぐるみで五年前からおこなっていたそうで、久次さんも関わっていた。脱税に関わった円城守をはじめ、久次さんに親族、さらに重役まで一斉に逮捕されることとなった。

　会社もこのまま倒産かと言われたが、由香里の旦那様の父が社長を務める会社が買収の名乗りを上げた。