エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「それよりも由香里のほうこそ大丈夫? 無理していない?」
「うん、意外と平気なの。旦那さんが守ってくれて、彼のご両親も変わらずに接してくれている。連日のようにテレビでお父さんとお兄ちゃんのニュースが流れていても、どこか他人ごとのように思えちゃって。……まだ実感ができていないからかもしれない」
そうだよね、家族が逮捕されたのだ。いくら事前にこうなることを予想できていたとしても現実となったら簡単に受け入れることなどできないはず。
「もしつらくなったら、いつでも連絡してね」
「ありがとう。でもね、本当に思った以上に平気なんだ。気がかりだった会社については、旦那さんが尽力してくれているし。それでね、紅葉。私も旦那さんの力に少しでもなりたいんだ」
そう言うと由香里は私から離れ、言いにくそうに切り出した。
「今日、紅葉にどうしても会いたかったのは、旦那さんと一緒にニューヨークに行くことを伝えるためだったの」
「ニューヨークって……え? ちょっと待って、どういうこと?」
突然の話に困惑する私に由香里は続ける。
「うん、意外と平気なの。旦那さんが守ってくれて、彼のご両親も変わらずに接してくれている。連日のようにテレビでお父さんとお兄ちゃんのニュースが流れていても、どこか他人ごとのように思えちゃって。……まだ実感ができていないからかもしれない」
そうだよね、家族が逮捕されたのだ。いくら事前にこうなることを予想できていたとしても現実となったら簡単に受け入れることなどできないはず。
「もしつらくなったら、いつでも連絡してね」
「ありがとう。でもね、本当に思った以上に平気なんだ。気がかりだった会社については、旦那さんが尽力してくれているし。それでね、紅葉。私も旦那さんの力に少しでもなりたいんだ」
そう言うと由香里は私から離れ、言いにくそうに切り出した。
「今日、紅葉にどうしても会いたかったのは、旦那さんと一緒にニューヨークに行くことを伝えるためだったの」
「ニューヨークって……え? ちょっと待って、どういうこと?」
突然の話に困惑する私に由香里は続ける。