忘れさせ屋のドロップス
ーーーー遥が大好き。心から恋してる。
この気持ちは、ただ好きと呼べるものでもなければ、ましてまだ愛などでもないのだろう。
ただ私の細胞が貴方を求めるだけ。
ただ貴方が恋しいだけ。
もう何ひとつだって、どんなに小さな仕草ひとつだって、私は遥を『忘れない』
弱い心も、すぐに溢れる涙も、遥に恋焦がれる気持ちも、全部残らず抱きしめて。
ーーーーもう離さないで。
私は、貴方に出会って、初めて恋の味を知った。
甘くて切ない、淡い薄紅色に似た恋の味。
いつか愛の味を知るのを密かに、恋焦がれて待っている。
遥を、忘れられないドロップス。