忘れさせ屋のドロップス
★
ーーーーだって何もしてやれないから。想いに応えてやれないから。もう泣かせたくないのに。
「やだ!」
俺は嫌がる有桜の手首を強く掴んで、立ち上がらせた。
そのまま、有桜の細い手首を強く握ったまま寝室のドアを開ける。
有桜をそのまま乱暴にベッドに押し付けた。スプリングが、ギシリと音を立てて大きく沈む。
「遥っ……やだ!」
俺は、有桜に跨ると押し付けた手首をそのままに、空いている掌で無理やり顎を持ち上げる。
真っ赤な瞳で涙をいっぱい溜めた有桜と目がかち合った。
俺は、強引に有桜の唇に自分の唇を重ねた。
「ちゃんと口開けろよ」
「……や……だっ……やめ」
無理やり親指を差し入れて口を開けさせる。
何度も深く重ねて、そのまま、有桜の白く細い首筋に唇を当てて、スウェットを捲り上げた。
「や……めてっ」
有桜の真っ白な肌を眺めながら、背中から手をまわして有桜に触れる。
身体を捩るようにして有桜が俺の腕を掴む。
「……は、る……やだっ……」
「暴れんな」
露わになった胸元に口付けながら、スウェットのズボンに手を掛けると、身体をびくんと震わせて、有桜の涙が何粒も頬を滑り落ちた。
「や、めて……遥、わた、し……こわい……」
ーーーー俺は、奥歯を噛み締めた。
このまま乱暴に、ましてや抱くつもりなんて更々なかった。
ーーーー有桜が大切だから。
こんな風に乱暴にするのは、有桜に早くこんな俺を軽蔑して離れて欲しかったから。
有桜が俺なんかの側に居たら、余計しんどくさせるから。早く俺から離れて、もう俺の為に泣くな、頼むから。
ーーーーだって何もしてやれないから。想いに応えてやれないから。もう泣かせたくないのに。
「やだ!」
俺は嫌がる有桜の手首を強く掴んで、立ち上がらせた。
そのまま、有桜の細い手首を強く握ったまま寝室のドアを開ける。
有桜をそのまま乱暴にベッドに押し付けた。スプリングが、ギシリと音を立てて大きく沈む。
「遥っ……やだ!」
俺は、有桜に跨ると押し付けた手首をそのままに、空いている掌で無理やり顎を持ち上げる。
真っ赤な瞳で涙をいっぱい溜めた有桜と目がかち合った。
俺は、強引に有桜の唇に自分の唇を重ねた。
「ちゃんと口開けろよ」
「……や……だっ……やめ」
無理やり親指を差し入れて口を開けさせる。
何度も深く重ねて、そのまま、有桜の白く細い首筋に唇を当てて、スウェットを捲り上げた。
「や……めてっ」
有桜の真っ白な肌を眺めながら、背中から手をまわして有桜に触れる。
身体を捩るようにして有桜が俺の腕を掴む。
「……は、る……やだっ……」
「暴れんな」
露わになった胸元に口付けながら、スウェットのズボンに手を掛けると、身体をびくんと震わせて、有桜の涙が何粒も頬を滑り落ちた。
「や、めて……遥、わた、し……こわい……」
ーーーー俺は、奥歯を噛み締めた。
このまま乱暴に、ましてや抱くつもりなんて更々なかった。
ーーーー有桜が大切だから。
こんな風に乱暴にするのは、有桜に早くこんな俺を軽蔑して離れて欲しかったから。
有桜が俺なんかの側に居たら、余計しんどくさせるから。早く俺から離れて、もう俺の為に泣くな、頼むから。