あなたが私を見つける日まで
けれど、私は知っている。
日向君が転校してきた理由は表向きは“父親の転勤”、でも本当は“母親の再婚”だという事を。
いつも寝不足なのは友達とゲームをしているからではなく、疲れ切った母親の代わりに生まれたばかりの弟を夜な夜な寝かしつけているから。
新しい父親との接し方がいまいち分からず、少し悩んでいる事も。
これらの事は言わば日向君の裏の顔で、彼は私以外の誰にもこの事を打ち明けた事はない。
最初に彼が話してくれた時、こんな私を頼ってくれたみたいでとても嬉しかった。
でも実際は多分、私が所詮“保健室登校をしている女”だから、この学校に友達と呼べる人なんて居ないから、ばらされる心配がないと思って言ってくれたんだと思う。
救いようのない程自己肯定感が低い私は、浮かれた後に自分で自分をどん底に叩き落として泣きたくなった、何なら死にたくなった。
だって私はその時にはもう、日向君に会うためだけに保健室登校を頑張っていて、
どんな状況でも明るく楽しく笑い続ける日向君の事を、こんな私に話しかけてくれる太陽のような君の事を、好きになってしまっていたのだから。
日向君が転校してきた理由は表向きは“父親の転勤”、でも本当は“母親の再婚”だという事を。
いつも寝不足なのは友達とゲームをしているからではなく、疲れ切った母親の代わりに生まれたばかりの弟を夜な夜な寝かしつけているから。
新しい父親との接し方がいまいち分からず、少し悩んでいる事も。
これらの事は言わば日向君の裏の顔で、彼は私以外の誰にもこの事を打ち明けた事はない。
最初に彼が話してくれた時、こんな私を頼ってくれたみたいでとても嬉しかった。
でも実際は多分、私が所詮“保健室登校をしている女”だから、この学校に友達と呼べる人なんて居ないから、ばらされる心配がないと思って言ってくれたんだと思う。
救いようのない程自己肯定感が低い私は、浮かれた後に自分で自分をどん底に叩き落として泣きたくなった、何なら死にたくなった。
だって私はその時にはもう、日向君に会うためだけに保健室登校を頑張っていて、
どんな状況でも明るく楽しく笑い続ける日向君の事を、こんな私に話しかけてくれる太陽のような君の事を、好きになってしまっていたのだから。