片翼を君にあげる③

「全てが終わったら……。
いや、必ず全てを終わらせてまた来る。必ずお前を迎えに来る。
だから、それまで待ってて?レノア」

愛してる。
例え、何年、何十年経とうとも……。俺はレノアがもう一度向き合ってくれる日まで、待ち続ける。

俺はレノアに語り掛けた後、ミネア様の方を向いて、深く頭を下げた。

「必ず、全ての下剋上を成功させます。
その日まで、どうかレノアの事をよろしくお願いします!」

そう言って、顔を上げて真っ直ぐにミネア様を見つめると、彼女は一瞬驚いた表情をしていたけど……。すぐに微笑って、頷いてくれた。
それを見て俺も頷くと、

「ジャナフ、行こう」

その言葉に頷いて、もう一度手を強く握ってくれたジャナフと共にその場を後にした。

次の下剋上に向かって、歩み出すーー。


【次回更新は12月22日(金)を予定しておりますが、年末年始は忙しくなる為、もしかしたら年明け落ち着いてからの更新になる場合がございます。
その場合はまたご連絡させて頂きますので、どうぞご了承下さいませm(_ _)m】
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