片翼を君にあげる③

夢の配達人へ復帰し、レノアーノの政略結婚を阻止する為に「夢の配達人、上位10名からそのバッジを奪う」と言う下剋上を開始したツバサ。
出だしは順調かと思えたが、白金バッジ、瞬空(シュンクウ)との対決でその実力の差。また自分に何が足りない部分を改めさせられ、道を阻まれる。

そこでツバサは自らを見つめ直す為に、叔父であるアランの元を訪れ、祖父であるシャルマが住んでいた古い邸に暫し身を置き、自分が持つ能力(ちから)と天使の血について考える事となる。
祖父の邸でツバサを待ち構えていたのは、自分にその血を分け与えた先祖の天使。
天使はツバサに興味を持っており、自らと「契約」しよう、と持ち掛けるが、「自分の力で生きる」とそれを拒むツバサ。

もう一度、自分の能力(ちから)を受け入れよう、と歩み出したツバサは、天使と別れ下剋上を再会。
新たに与えられた任務は蓮華(れんか)国に住む主、蓮葉(レンハ)が行うアメフラシの儀に同行する護衛役だった。

普通ではない自分。古き友人とのすれ違い。特別な能力(ちから)を持つ者を阻害する人々に触れ、傷付き、悩むツバサだったが、愛するレノアーノと親友であるジャナフ。また自分と同様、特殊な能力(ちから)を持つ蓮葉(レンハ)に支えられて、次へと踏み出す勇気を手に入れた。
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