再愛
「ところで、旦那の不倫って?」
ああ、そうだ。
片付ける事があった。
凌太に手紙が入っていた日から数日間の話をした。
そして、水曜日にセントエルモス学園に張り込んで美優の正体を見つけると伝えた。
「それって効率が良くない、運よく目の前を通るとは思えないし、素人がずっと門のところにいれば怪しまれる。その件は俺に任せてほしい」
「どう言う事?」
「プロに頼む。費用は俺が持つ。又、金かって言われそうだが、瞳や両親を傷つけたお詫びというか、瞳はこの件を片付けたら再構築するつもりか?」
「まさか、無理」
「だったら、離婚に向けて俺が手伝う代わりに俺ともう一度やり直す為のチャンスを作りたい」
「いや、だってお母様がアレでしょ」
「母が何をしていたのかが分かれば瞳を守ってやれる。いや、絶対に守る。だから俺の元に戻ってほしい」
どうしよう、嬉しいい。
変なすれ違いだったと分かって、今ならお母様に対抗できるかもしれない。
「じゃあ、助けて」
「もちろん」
ゆっくりと凌太が近づいてくる。
唇が触れる。
一瞬、正人の顔が浮かんだがその顔はあの日私にママ活でも浮気でもすればいいと言った時の顔だった。
凌太の背に腕を回すと凌太も私を抱きしめ返してくれてもう、どうにでもなれと思ったら凌太はそのまま眠りに落ちていた。
時刻を見ると4時を過ぎていた。
別れていた6年分を埋めるように話をしていて気がついたらこんな時間になっていた。
凌太をそのままソファベッドに横たえる、筋肉が凄くて重い。やっとの思いで寝かせるとベッドルームを探して掛け布団を持ってきてかけると私も隣に横になって目を瞑った。
どうせ、電車も無いし正人からは浮気OKの言質をとってある。
長く心に引っかかっていたものがなくなって目を閉じるとあっという間に意識が遠のいた。
目が覚めると凌太にしっかり抱きしめられていた。
腕の中から出ようと思うとその腕はキツくなる。
「起きてるんでしょ」
「ああ。瞳の寝顔をずっと見ていた。あれから何人かと付き合ったけど学生時代の3年半を超えられる事は無くてずっと苦しかった。捨てられた理由が知りたかった。だから、フェイスブックで昨日の事を知って来たんだ。会えてよかった。そして、瞳の旦那がクソ野郎でよかった」
「旦那はクソ野郎だけど、人から言われるのはちょっと複雑」
凌太の腕の中で笑った。
蓋をしていた感情が溢れてくる。
「旦那のことが片付いたら瞳の両親に謝罪に行かないと」
「うん。だから、そろそろ離して」
「しょうがないな」と言いながら腕の力を緩めたのでそこから滑りでて時計を見ると11時だった。
凌太の顔をみると、昨日とは打って変わって顔色がいい。
「よく寝てたんだ、凌太も昨日よりも顔色がいいね」
「抱き枕が体に合ったんだろ」
ふふふふと笑ってから洗面所を借りてメイクを直すと凌太が手に車のキーを持って待っていた。
近くまで送るよ。
一瞬迷ったが乗せてもらってマンションの最寄駅で降ろしてもらった。
「浮気相手の件、分かったら連絡する」
「うん、ありがとう」
軽く手を振って正人のいるマンションに向かった。
ああ、そうだ。
片付ける事があった。
凌太に手紙が入っていた日から数日間の話をした。
そして、水曜日にセントエルモス学園に張り込んで美優の正体を見つけると伝えた。
「それって効率が良くない、運よく目の前を通るとは思えないし、素人がずっと門のところにいれば怪しまれる。その件は俺に任せてほしい」
「どう言う事?」
「プロに頼む。費用は俺が持つ。又、金かって言われそうだが、瞳や両親を傷つけたお詫びというか、瞳はこの件を片付けたら再構築するつもりか?」
「まさか、無理」
「だったら、離婚に向けて俺が手伝う代わりに俺ともう一度やり直す為のチャンスを作りたい」
「いや、だってお母様がアレでしょ」
「母が何をしていたのかが分かれば瞳を守ってやれる。いや、絶対に守る。だから俺の元に戻ってほしい」
どうしよう、嬉しいい。
変なすれ違いだったと分かって、今ならお母様に対抗できるかもしれない。
「じゃあ、助けて」
「もちろん」
ゆっくりと凌太が近づいてくる。
唇が触れる。
一瞬、正人の顔が浮かんだがその顔はあの日私にママ活でも浮気でもすればいいと言った時の顔だった。
凌太の背に腕を回すと凌太も私を抱きしめ返してくれてもう、どうにでもなれと思ったら凌太はそのまま眠りに落ちていた。
時刻を見ると4時を過ぎていた。
別れていた6年分を埋めるように話をしていて気がついたらこんな時間になっていた。
凌太をそのままソファベッドに横たえる、筋肉が凄くて重い。やっとの思いで寝かせるとベッドルームを探して掛け布団を持ってきてかけると私も隣に横になって目を瞑った。
どうせ、電車も無いし正人からは浮気OKの言質をとってある。
長く心に引っかかっていたものがなくなって目を閉じるとあっという間に意識が遠のいた。
目が覚めると凌太にしっかり抱きしめられていた。
腕の中から出ようと思うとその腕はキツくなる。
「起きてるんでしょ」
「ああ。瞳の寝顔をずっと見ていた。あれから何人かと付き合ったけど学生時代の3年半を超えられる事は無くてずっと苦しかった。捨てられた理由が知りたかった。だから、フェイスブックで昨日の事を知って来たんだ。会えてよかった。そして、瞳の旦那がクソ野郎でよかった」
「旦那はクソ野郎だけど、人から言われるのはちょっと複雑」
凌太の腕の中で笑った。
蓋をしていた感情が溢れてくる。
「旦那のことが片付いたら瞳の両親に謝罪に行かないと」
「うん。だから、そろそろ離して」
「しょうがないな」と言いながら腕の力を緩めたのでそこから滑りでて時計を見ると11時だった。
凌太の顔をみると、昨日とは打って変わって顔色がいい。
「よく寝てたんだ、凌太も昨日よりも顔色がいいね」
「抱き枕が体に合ったんだろ」
ふふふふと笑ってから洗面所を借りてメイクを直すと凌太が手に車のキーを持って待っていた。
近くまで送るよ。
一瞬迷ったが乗せてもらってマンションの最寄駅で降ろしてもらった。
「浮気相手の件、分かったら連絡する」
「うん、ありがとう」
軽く手を振って正人のいるマンションに向かった。