わたしのエース
「おう。楽しみにしてる」
「じゃあね。あたしのエースお兄ちゃん」

あたしのって、生意気な。
はは。でもかわいい。
多分もう会えんけど、いい女になれよ。

「ねえ。今、呼んだ?」
「・・あ」

目を開けると旅館のフロントではなく自分の部屋の天井があった。傍らには温かい女の肌。その体をしっかり抱いて英輔はベッドに横たわっていた。
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