お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
「どう言うことですか」

私は理解出来ずに答えを求めた。

「俺の元でハウスキーパーとして料理作ったり、掃除したりして欲しいんだ」

「それなら私にも出来そうです」

「そうだろう、住み込みで働けば、余計な金かからないし、俺が払う給料から少しずつ返してくれればいいから」

「住み込みって、神野さんと一緒に暮らすってことですか」

「いやか?」
「いいえ、嬉しいです、どうしよう、ドキドキして死んじゃうかも、神野さんの側にいられるなんて夢みたい」

また、心の声ダダ漏れだけど、でもいいか、こんなに手に取るように相手の気持ちがわかることが俺の心が安定するんだな。

俺は全く相手の気持ちがわからなかった。

それはそうだろう、平気な顔してるし、全然連絡してこないし、寂しかったなんて言われても、わかんねえよ。

寂しいなら寂しい、嬉しいなら嬉しいって言えってえの。

まりかは何考えてるか、手に取るようにわかるから俺は気遣いしなくてすむ。

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