お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
俺は会社に行くと、ノックもしないで、健斗がいきなり入ってきた。

「兄貴、どう言うつもりだ、二億って何に使ったんだ」

「プライベートだ、俺のマンションを抵当に入れて借りた、問題ないだろう」

「そう言うこと言ってるんじゃない、騙されているんじゃないか」

「まりかはそんな女じゃない」

「やっぱり女か」

「大きなお世話だ、さっさと仕事に戻れ」

俺は全くと言っていいほど、女に免疫がない。

十八歳以降、俺をその気にさせる女に巡り会えなかった。

まりかはどうだ。

なんか放っておけない。

それに俺の気持ちを落ち着かせてくれる。

俺は仕事が終わると、まりかが待つマンションへ急いて帰った。

「まりか、ただいま」

「神野さん、おかえりなさい、あのう、寝る時着ていたスエットが乾かなくて、神野さんの何か着なくなったスエットかなんかありませんか」

「ああ、ちょっと待ってて」

俺はクローゼットをかき回して、一着のスエットを見つけた。

「あった、ああ、これでよければ着て」

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