お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
仲いいんだな、それはそうだよね、愛し合ってる恋人同士だもん。
ちょっとヤキモチ妬いてしまった。
「まりかさん、大丈夫?」
すかさずリカ先生は私に声をかけてくれた。
「あ、だ、大丈夫です」
「昨日、久しぶりに買い物行ったから疲れたのかな」
神野さんが様子をリカ先生に伝える。
「あんまり、連れ回さないでよ」
リカ先生が注意する。
「うるせえよ」
神野さんが拗ねる。
「隼斗、まりかさんはあなたの所有物じゃないんだからね」
リカ先生がいつものように注意する。
「はいはい」
なんかまるで夫婦みたいな会話。
私はまた落ち込んでしまった。
「すいません、おトイレ行きたいんですが……」
「あ、もういいわよ、診察は終わり、トイレ終わったら待合室で待ってて」
「はい」
「隼斗、ちょっといい?」
「おお」
私は診察室を出てトイレに向かった。
リカ先生、神野さんとなんの話だろう。
久しぶりだから、キスしてるとか?