お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
まさかね、ここは病院だし、もしかして今夜会おうとかの約束?

色々な妄想が次々と膨らんだ。

その頃、リカは俺にまりかの体調を懸念することを言い出した。

「ちょっと、内臓の数値が気になるのよ、検査したいんだけど」

「そうか、わかった、入院が必要か?」

「そうね、入院して検査する方がいいと思う」

「どこが悪いんだ」

「わからないわよ、だからこれから検査するのよ」

「俺からまりかに話すよ」

俺はまりかとマンションに戻った。

「まりか、まりかの内臓が弱ってるから検査入院を勧められた」

「えっ、そうなんですか」

「入院して調べてもらった方がいいと思うんだがどうだ」

この時、まりかがリカと俺のことにヤキモチを妬いているなど、想像出来ず、まりかの気持ちに気遣うことが出来なかった。

「神野さん、ずっとここにいてもいいと言ってくれましたよね」

「ああ、言ったよ、ここを出て行けって言ってるんじゃない、検査するための入院だ」

「私がここにいたら嫌だとはっきり言ってください」

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