お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
俺は握り拳を作り、怒りを露わにした。

「まりかとお前の関係は?」

「それも、大きなお世話ですね、でも気になるでしょうからお教え致しましょう、まりかは頭のいい女性です、自分の置かれている立場をよく弁えて、僕との結婚を前向きに考えてくれています」

「お前はまりかに結婚を強要したんだろう」

「変な言いがかりはやめて頂きたいな」

「まりかは必ず奪い返す」

俺は病院を後にした。

それからまもなく、東洋総合病院からリカの元に連絡が入り、手術日が伝えられた。

俺はリカから連絡をもらった。

なにも出来ない自分に腹が立って仕方がなかった。

「まりか、頑張るんだ」

俺は手を合わせて祈った。

その日の夜遅くに手術が成功したと連絡を受けた。

よかったな、まりか。

必ずお前を奪い返すからな。

こんなにも一生懸命になったことが、過去にあっただろうか。

女に執着した覚えはない。

< 49 / 70 >

この作品をシェア

pagetop