お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
「企んでなんかいません」

「そうか」

まっ、いいだろう、そのうちボロが出るだろうからな。

俺は履歴書を食い入るように見た。

「無職なのか」

「はい、一週間前までコンビニでアルバイトしてたんですが、発注ミスで怒鳴られて、辞めさせられました」

「あれ、住所書いてないぞ」

「あっ、一週間前に家賃未納で追い出されちゃって、まだ次のアパート決まってないんです」

「昨日は男のところに泊まったのか」

彼女はキョトンとしていた。

「だから彼氏のところに泊まったのかと聞いたんだ」
「ああ、公園のトイレです、彼氏はいないんで」

「はあ?公園のトイレ?」

「はい」

嘘だろ?信じられない

彼女は説明しようといきなり立ち上がった。

目の前が真っ暗になり倒れた。

「おい、大丈夫か」

「救急車、救急車を大至急頼む」

彼女は救急車で病院に搬送された。

病院に到着すると、処置室に運ばれて、点滴を施された。

俺は仕事を片付けて病院へ向かった。

< 5 / 70 >

この作品をシェア

pagetop