素敵な天使のいる夜にー4th storyー
ーSide 紫苑ー
大翔から、沙奈が授業終わりに発作を起こして医務室に運ばれたと聞いて、仕事を早めに切り終え翔太と一緒に大翔と沙奈の住むマンションへと向かった。
「沙奈!大丈夫か!」
俺は、沙奈の存在を確認するかのように身体を抱きしめたあと沙奈の顔色と呼吸状態を確認した。
「うん…。ごめんね、心配かけちゃって。」
「いいんだよ…。だけど、本当に早めに発作が治まったみたいでよかった…
誰かが、吸入と酸素投与をしてくれたんだな…」
俺の一言に、沙奈と大翔の表情が険しくなった。
そんな2人の表情の変化を見逃さなかった。
「…紫苑、翔太。その事で話がある…」
大翔の言葉に、俺と翔太の間で緊張感が走った。
「…なんだよ。話って。」
「沙奈、一緒でも大丈夫か?」
「…うん。大丈夫。私のことだから、私も一緒にここにいる。」
「そうか…」
大翔は、沙奈に何かあってもすぐ対応出来るように簡単な処置セットを準備した。
沙奈に対して、何か深刻な話でもあるのか?
だけど、ここ最近体調は落ち着いていたはずだよな…
沙奈のことで頻回に大翔とは連絡をとっていて、沙奈とも毎日連絡を欠かさずにとっている。
毎日連絡は取っていたけど、自分の目でちゃんと沙奈のことを確かめることが出来なかった。
大切な妹のことなのにな…
毎日連絡を取れていたからといって、ちゃんと沙奈に寄り添えていなかったのかもしれない。
「沙奈…。沙奈の口から話せるか?」
もし、沙奈のことであれば直接的に沙奈から聞いた方がいい。
「…うん。大丈夫…」
声の調子を聞く限り、明らかに無理をしていることが分かる。
沙奈は、俺が来た時からずっと俯いていた。
それに…
さっき、沙奈のことを抱きしめた時も震えていたくらいだ。
今は、無理に話をさせない方がいい気がする。
今までの沙奈は、体調も心の状態も安定していたけど…
こんなに動揺している沙奈を見るのは久々だった。
「まったく…。本当、相変わらずだな…沙奈は。」
俺たちのことを心配させないように、無理に大丈夫と言ってしまう沙奈。
大丈夫と言って、全てのことを1人で抱え込んでしまうところをたくさん見てきた。
「紫苑…」
俺は、沙奈を抱き上げ膝の上に乗せた。
やっぱりか…
今でも沙奈の体は震えている。
「沙奈。もし、辛いなら今は無理に話そうとしなくていい。
心の整理がついてからでいいんだよ。
前から言ってるだろう。
沙奈は、沙奈のペースでいいんだよ。ゆっくりでいいから。俺達はいつでもどんな時でも沙奈のことを支えていくから。この気持ちは一生変わらないから。」
正直、今の沙奈の状態をみる限りあまり時間をかけたくは無いけど…
今は無理に聞き出さない方がいい。
「…ありがとう。紫苑…」
「沙奈、今日は疲れただろうからゆっくり休んで。」
沙奈は、ゆっくり俺の膝から降り大翔と一緒に沙奈の寝室へと向かった。
大翔から、沙奈が授業終わりに発作を起こして医務室に運ばれたと聞いて、仕事を早めに切り終え翔太と一緒に大翔と沙奈の住むマンションへと向かった。
「沙奈!大丈夫か!」
俺は、沙奈の存在を確認するかのように身体を抱きしめたあと沙奈の顔色と呼吸状態を確認した。
「うん…。ごめんね、心配かけちゃって。」
「いいんだよ…。だけど、本当に早めに発作が治まったみたいでよかった…
誰かが、吸入と酸素投与をしてくれたんだな…」
俺の一言に、沙奈と大翔の表情が険しくなった。
そんな2人の表情の変化を見逃さなかった。
「…紫苑、翔太。その事で話がある…」
大翔の言葉に、俺と翔太の間で緊張感が走った。
「…なんだよ。話って。」
「沙奈、一緒でも大丈夫か?」
「…うん。大丈夫。私のことだから、私も一緒にここにいる。」
「そうか…」
大翔は、沙奈に何かあってもすぐ対応出来るように簡単な処置セットを準備した。
沙奈に対して、何か深刻な話でもあるのか?
だけど、ここ最近体調は落ち着いていたはずだよな…
沙奈のことで頻回に大翔とは連絡をとっていて、沙奈とも毎日連絡を欠かさずにとっている。
毎日連絡は取っていたけど、自分の目でちゃんと沙奈のことを確かめることが出来なかった。
大切な妹のことなのにな…
毎日連絡を取れていたからといって、ちゃんと沙奈に寄り添えていなかったのかもしれない。
「沙奈…。沙奈の口から話せるか?」
もし、沙奈のことであれば直接的に沙奈から聞いた方がいい。
「…うん。大丈夫…」
声の調子を聞く限り、明らかに無理をしていることが分かる。
沙奈は、俺が来た時からずっと俯いていた。
それに…
さっき、沙奈のことを抱きしめた時も震えていたくらいだ。
今は、無理に話をさせない方がいい気がする。
今までの沙奈は、体調も心の状態も安定していたけど…
こんなに動揺している沙奈を見るのは久々だった。
「まったく…。本当、相変わらずだな…沙奈は。」
俺たちのことを心配させないように、無理に大丈夫と言ってしまう沙奈。
大丈夫と言って、全てのことを1人で抱え込んでしまうところをたくさん見てきた。
「紫苑…」
俺は、沙奈を抱き上げ膝の上に乗せた。
やっぱりか…
今でも沙奈の体は震えている。
「沙奈。もし、辛いなら今は無理に話そうとしなくていい。
心の整理がついてからでいいんだよ。
前から言ってるだろう。
沙奈は、沙奈のペースでいいんだよ。ゆっくりでいいから。俺達はいつでもどんな時でも沙奈のことを支えていくから。この気持ちは一生変わらないから。」
正直、今の沙奈の状態をみる限りあまり時間をかけたくは無いけど…
今は無理に聞き出さない方がいい。
「…ありがとう。紫苑…」
「沙奈、今日は疲れただろうからゆっくり休んで。」
沙奈は、ゆっくり俺の膝から降り大翔と一緒に沙奈の寝室へと向かった。