素敵な天使のいる夜にー4th storyー
ーSide 沙奈ー
小児科の講義を担当している加須見先生に出会ってから、心が大きく動揺していた。
それが原因か分からないけど、今まで出来ていた喘息の発作のコントロールができなくなって発作も頻繁に起きていた。
大翔先生は、心に大きなストレスがかかったり環境が変わったりすることで発作に繋がると言われた。
大翔先生から見て、今の私は心が不安定で発作も頻繁に起きているから無理はしないでほしいと真剣な眼差しで言われた。
大翔先生が当直でいない時は、紫苑と翔太泊まりがけでそばにいてくれるから安心できるけど…
直接的な危害を加えられていないはずなのに、父親との血の繋がりがあるってだけでどうしてここまで動揺してしまうんだろうか…
「おーい!聞いてる?沙奈ちゃん。」
「…あっ。ごめんなさい。何でしたっけ?」
私に話しかけてきたのは、今度の実習で一緒になる竹本理人君だった。
「実習担当患者。今度は精神科の病棟だから沙奈ちゃんの本命でしょ?
沙奈ちゃんがしっかり選んでから、みんなには決めてもらおうかなって思ってさ。」
どうしてこの人は、私が精神科の医師に興味があることを知っているのだろうか?
「沙奈、ごめんな。高校の時に1度話してくれただろう?
沙奈が、心の治療をする医者になりたいって。
だから、この実習で沙奈と一緒の班になれたら優先的に沙奈に担当患者を選んでほしいって思ってたんだ。」
そっか。たしか、瑛人と理人君は仲がよかったんだよね。
グループは、リーダーの竹本君、瑛人、私を含め5人グループで構成されている。
前持って渡されている情報は、その患者の性別、年齢、病名、既往歴に加え、精神科だからかその人の生活歴が書かれていた。
最初に目に入ったのは、24歳女性、疾患はうつ病。
この人……
両親がいない…
看護師さんだったんだ…
「…私、この人担当してもいいかな…」
「沙奈、成長したな…」
「瑛人…」
何かを選ぶことが苦手な私にとって、きっと初めて自分から何かを選ぶことができたと思う。
それから、実習班の話し合いが終わり私は事前学習をするために図書館へ向かった。
小児科の講義を担当している加須見先生に出会ってから、心が大きく動揺していた。
それが原因か分からないけど、今まで出来ていた喘息の発作のコントロールができなくなって発作も頻繁に起きていた。
大翔先生は、心に大きなストレスがかかったり環境が変わったりすることで発作に繋がると言われた。
大翔先生から見て、今の私は心が不安定で発作も頻繁に起きているから無理はしないでほしいと真剣な眼差しで言われた。
大翔先生が当直でいない時は、紫苑と翔太泊まりがけでそばにいてくれるから安心できるけど…
直接的な危害を加えられていないはずなのに、父親との血の繋がりがあるってだけでどうしてここまで動揺してしまうんだろうか…
「おーい!聞いてる?沙奈ちゃん。」
「…あっ。ごめんなさい。何でしたっけ?」
私に話しかけてきたのは、今度の実習で一緒になる竹本理人君だった。
「実習担当患者。今度は精神科の病棟だから沙奈ちゃんの本命でしょ?
沙奈ちゃんがしっかり選んでから、みんなには決めてもらおうかなって思ってさ。」
どうしてこの人は、私が精神科の医師に興味があることを知っているのだろうか?
「沙奈、ごめんな。高校の時に1度話してくれただろう?
沙奈が、心の治療をする医者になりたいって。
だから、この実習で沙奈と一緒の班になれたら優先的に沙奈に担当患者を選んでほしいって思ってたんだ。」
そっか。たしか、瑛人と理人君は仲がよかったんだよね。
グループは、リーダーの竹本君、瑛人、私を含め5人グループで構成されている。
前持って渡されている情報は、その患者の性別、年齢、病名、既往歴に加え、精神科だからかその人の生活歴が書かれていた。
最初に目に入ったのは、24歳女性、疾患はうつ病。
この人……
両親がいない…
看護師さんだったんだ…
「…私、この人担当してもいいかな…」
「沙奈、成長したな…」
「瑛人…」
何かを選ぶことが苦手な私にとって、きっと初めて自分から何かを選ぶことができたと思う。
それから、実習班の話し合いが終わり私は事前学習をするために図書館へ向かった。