素敵な天使のいる夜にー4th storyー
ーSide 沙奈ー
夕方あたりから、少しだけ身体が楽になり私はまだ少しだけ怠い体を起こし、大翔先生へ会うためにゆっくり階段を降りた。
「沙奈。」
優しく抱きしめてくれた大翔の背中へゆっくり手を回す。
この温もりと、匂いが安心できる。
「起きてきて大丈夫?」
「うん。夕方くらいから少し身体も楽になったから。」
「そっか。ありがとう、沙奈。」
「えっ?」
「沙奈に会って、疲れが吹き飛んだよ。」
「沙奈、とりあえず熱測ろうか。」
少し気持ちが落ち着いた頃、大翔先生は私から身体を離し体温計をあててくれた。
「朝よりだいぶ熱は下がったみたいだな。」
「顔色もだいぶよくなってきたけど、今辛いところはない?」
「うん。もう大丈夫。
紫苑、今日は1日傍にいてくれてありがとう。
おかげでよくなったよ。」
「沙奈。」
「大翔先生も、心配かけてごめんね。
それから、疲れてる中来てくれてありがとう。」
「沙奈。ありがとう。」
私の髪をそっと撫でると、大翔先生は私の体を持ち上げ、優しく抱きしめてくれた。
「沙奈、夜ご飯は食べられそうか?」
「うん。多分…」
「まだ病み上がりだから、消化のいいものにしようか。
お粥とうどんどっちがいい?
それか、何か食べたい物ある?」
「んー…。」
体調は朝よりも良くなったけど、食欲は戻ってなかった。
前に病み上がりでご飯系の物を食べたら見事にお腹を壊したことを思い出した。
「沙奈…。
まだ食欲ないか?」
紫苑は、俯く私の顎をすくい上げてから視線を捉えた。
まっすぐに見つめられて、誤魔化せるわけもない。
私は半強制的に首を縦に振った。
「そうか…
カロリーが少し高めのジュースなら飲めそうかな?」
「大丈夫。」
そう答えた私に、紫苑は優しく微笑み私の頭を撫でてから台所へ向かった。
夕方あたりから、少しだけ身体が楽になり私はまだ少しだけ怠い体を起こし、大翔先生へ会うためにゆっくり階段を降りた。
「沙奈。」
優しく抱きしめてくれた大翔の背中へゆっくり手を回す。
この温もりと、匂いが安心できる。
「起きてきて大丈夫?」
「うん。夕方くらいから少し身体も楽になったから。」
「そっか。ありがとう、沙奈。」
「えっ?」
「沙奈に会って、疲れが吹き飛んだよ。」
「沙奈、とりあえず熱測ろうか。」
少し気持ちが落ち着いた頃、大翔先生は私から身体を離し体温計をあててくれた。
「朝よりだいぶ熱は下がったみたいだな。」
「顔色もだいぶよくなってきたけど、今辛いところはない?」
「うん。もう大丈夫。
紫苑、今日は1日傍にいてくれてありがとう。
おかげでよくなったよ。」
「沙奈。」
「大翔先生も、心配かけてごめんね。
それから、疲れてる中来てくれてありがとう。」
「沙奈。ありがとう。」
私の髪をそっと撫でると、大翔先生は私の体を持ち上げ、優しく抱きしめてくれた。
「沙奈、夜ご飯は食べられそうか?」
「うん。多分…」
「まだ病み上がりだから、消化のいいものにしようか。
お粥とうどんどっちがいい?
それか、何か食べたい物ある?」
「んー…。」
体調は朝よりも良くなったけど、食欲は戻ってなかった。
前に病み上がりでご飯系の物を食べたら見事にお腹を壊したことを思い出した。
「沙奈…。
まだ食欲ないか?」
紫苑は、俯く私の顎をすくい上げてから視線を捉えた。
まっすぐに見つめられて、誤魔化せるわけもない。
私は半強制的に首を縦に振った。
「そうか…
カロリーが少し高めのジュースなら飲めそうかな?」
「大丈夫。」
そう答えた私に、紫苑は優しく微笑み私の頭を撫でてから台所へ向かった。