幼馴染が××すぎる。
『ギャハハ!相田みたいなオトコ女と付き合うやついないだろ!なぁ、仁?』
中学1年生の、夏。
廊下でたまたま聞こえた男子達の会話に、私は慌てて身を潜めた。
『んー?』
『相田って男っぽいだろ?相田と付き合うなんてありえねぇよなぁ!BLになっちゃうだろ!』
男子になんと言われようと、どうでもよかった。
私は昔から男より男らしくて、今嬉しそうに私をディスる男の子が好きな女の子も私にメロメロだったから
BLの何がいけないんだよと苛立ちつつ、それが妬みからくる言葉だということもよく分かっていた。
…でも
『…あー、確かにそうだな!姫と付き合ったらBLだな!』
そう笑ったその声は、今でも鮮明に思い出されては私の胸をギシ、と痛めて苦しくさせる。
…私はキヤが、
仁が、好きだった。
「…あ!いた!姫ー!」
体育館の方から女子バレー部同期の大槻あやかと 早川美鈴がやってきて、私に手を振る。
私はさくらの手をそっと退けて、泣きそうになっていた気持ちをなんとか切り替えて笑顔を向ける。
「どしたー?」
「ほら、美鈴!」
姉御肌のあやかがちょっと引っ込み思案の美鈴の背中を叩く。
中学1年生の、夏。
廊下でたまたま聞こえた男子達の会話に、私は慌てて身を潜めた。
『んー?』
『相田って男っぽいだろ?相田と付き合うなんてありえねぇよなぁ!BLになっちゃうだろ!』
男子になんと言われようと、どうでもよかった。
私は昔から男より男らしくて、今嬉しそうに私をディスる男の子が好きな女の子も私にメロメロだったから
BLの何がいけないんだよと苛立ちつつ、それが妬みからくる言葉だということもよく分かっていた。
…でも
『…あー、確かにそうだな!姫と付き合ったらBLだな!』
そう笑ったその声は、今でも鮮明に思い出されては私の胸をギシ、と痛めて苦しくさせる。
…私はキヤが、
仁が、好きだった。
「…あ!いた!姫ー!」
体育館の方から女子バレー部同期の大槻あやかと 早川美鈴がやってきて、私に手を振る。
私はさくらの手をそっと退けて、泣きそうになっていた気持ちをなんとか切り替えて笑顔を向ける。
「どしたー?」
「ほら、美鈴!」
姉御肌のあやかがちょっと引っ込み思案の美鈴の背中を叩く。