幼馴染が××すぎる。








「キヤ」



私はご飯を食べ終えて早々にお風呂へ向かうキヤを呼び止める。

ちなみに今日の夕飯はやる気が出なくてお弁当をテイクアウトした。



「なんですか」

相変わらずキヤは絶賛ご機嫌斜めで、目すらあわない。

「…明日、部活終わったら体育館裏に来て」

予想外だったらしく、キヤは目を大きくする。

「なんで?」

「…なんでも。絶対に行ってよ。ついでにご飯食べてきて。」

私はそう言い捨てて急いで自分の部屋に向かう。

「え?ごはんって…あっ、おい!」

キヤの声を無視して、自分の部屋に入って深呼吸する。




…よし。

よし、よし。


私はもう、何年も私を苦しめてるこの胸のジクジクとおさらばしたい。

この気持ち悪いのから解放されて、楽になりたい。

こんな最低で、自己中な自分に、もう疲れた。



ズルズルとドアを滑り落ちて小さく体育座りする。

そしてゆるゆると、膝が濡れていく。






…とっとと付き合っちゃえ、アホ。






< 27 / 48 >

この作品をシェア

pagetop