幼馴染が××すぎる。








「あ…姫!」




体育館に入る直前、後ろから声をかけられる。




「…美鈴。おはよー」


分かりやすくモジモジする美鈴に、私は目を細めて笑顔を送る。


「あ、おはよう…えっと、その、」

「…あー、キヤのことだよね?今日の練習終わり体育館裏に来てって言っといたよ。」

「あ、ありがとう…。あー…緊張する…」


元々緊張しいな子だけど、今日は特にヤバそうだ。

美鈴はいつもと違う髪型をしていて、それも相まってすごく可愛い。

男なら誰でもイチコロなんじゃないかな、と思うと、胸に気持ち悪いものが溜まっていく。


「…美鈴なら大丈夫だと思う。ご飯食べておいでって言っといたから、頑張って」

「え!?」


私は極上の笑顔を残して、体育館に入った。


< 28 / 48 >

この作品をシェア

pagetop