幼馴染が××すぎる。
「あー、そろそろ寝る時間だよ、キヤ」


私はソファから立ち上がってエアコンを消して、歯磨きをすべく洗面所へと向かう。


「なぁ、さすがに犯人がわかった時はビックリしただろ?あとハジメのじいちゃんと店のオーナーが友達だったのも驚いたよな?」

歯ブラシに歯磨き粉を乗せる私の横でキヤが必死に聞いてくる。

「ふん。びっふりひた。」

どっちかというとそれを見てる時のキヤのでっかい「なんだってぇぇえ!?」にビックリしたけど。

私の返事に満足したのか、キヤも私の隣で歯ブラシに歯磨き粉を乗せ始める。

「キヤ。のせすぎ。昨日も言った。」

「いいだろ別に。たくさんのせた方がおいしいじゃん」

「…」

おいしいってなんやねん

「ほーだ、あひた燃やはないほみだはら、スプエーはんふてといて」

「…あんだって?」


私は話すのを諦めて、ボーッと鏡を眺める。

仲良く並んで歯磨きをする、キヤと、私。

ただの幼馴染である。

それがなんでこんな同棲みたいなことをしてるのかって?

…いいでしょう、説明しよう。

それは遡ること、2週間前。






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