幼馴染が××すぎる。
…
「は!?」
キヤの目は真剣そのものだ。
「え…?いや、待って、い、意味が、意味がわかん、わかんない」
何言ってんの?このアホの子?
「だから、俺らは絶対そういう関係にならないんだろ」
「う、うん…?」
「じゃあハグしたってキスしたって、なんとも思わないってことだろ」
「え、?あ…あー…?」
なにこの展開?
夢?
キヤが何を考えて言ってるのか全然わからない
「試そうぜ。俺たちは本当に何もやましいことがない、ただの『幼馴染』なのか。」
なんで…?
何が悲しくてそんな悲しい実験をしなきゃならない?
ギシ、とソファが軋んでキヤが私の肩を少し押して、
ソファの縁に頭を乗せた私の横に、キヤが手をつく。
うわ
うわ、うわ…っ
「あっ、そういえば幼稚園の頃ふざけてキスしたよね!?懐かしいね!おっきくなったら結婚しようとか、幼馴染あるあるだよね〜!」
顔の表面温度がグングン上昇していくのをごまかすように、私は口から思い出話を滑らせる。
「ふざけてねぇけど。」
「え…?」
「今も昔も、ふざけてない。」