幼馴染が××すぎる。

「するぞ…？」


「…うん」


「え」


仁のアホ面に、思わず顔が緩む。


「い…いいの？」


私は仁の言葉に返事はせず、ただ仁の目を見返した。


「…え？マジ？…やべぇ。ちょ、ちょっと、タンマ」


さっきまでの勢いはどこへやら。

さすがチキン。ヘタレ。アホ。

そっちこそ、なんにもわかってない。


「…仁。」

「！」


私は仁の手を引いて自分の胸にあてさせた。



「………わかる？」

「…！」



私の心臓、仁のより速いかもしれない。



「なぁ、ちょっとそれ、ヤバいんだけど」



仁は真っ赤な顔を俯かせてうわずった声を出す。



「……しないの？」



私が聞くと、仁は赤い顔をあげた。



「……す、する。」







仁は、私の顔の横に肘をついてゆっくり顔を近づける。


「…」


仁は直前で少し躊躇して、

ゴクッと唾を飲んでから

見慣れたその唇を私のそれに重ねた。




仁とのキスは

ドキドキしすぎて息ができなくて

熱くて、柔らかくて、

クラクラした。