幼馴染が××すぎる。
そして始まった、

私とキヤの2週間限定同居生活。



「ふぁ…んじゃ、おやすみー」

キヤがあくびしながら手をあげた。

「うん。おやすみ。」

キヤは私の返事を聞くでもなく聞いて、着古した真っ赤なクラスTシャツの中のたくましい腹筋を掻きながら、

キヤの寝室になったお父さんの部屋へと入っていく。

それを見送って、私も隣にある自分の部屋に入る。



…パタン。



「…」



キヤと暮らし始めて1週間。

料理と掃除・洗濯は私で、お皿洗いとゴミ出しはキヤ。

スーパーへの買い出しは行ける時は2人で行くけど、主にキヤが行ってくれる。

私の料理は案の定イマイチだし、キヤのお皿洗いは少し物足りなさはあるけど、まぁその程度で

お互い特にストレスなく、喧嘩もない。

あ、こないだエアコンの設定温度でちょっともめた。

でもそのくらい。




正直に言おう。




かなーーーーーーーーーり、




馴染んでいる。




それはもう、ずっと前から一緒に住んでいたかのように、馴染んでいる。

なんですか?この、ザ・日常。

そっか、これが幼馴染というものか。




私はベッドにボスッと横たわって毎晩恒例のストレッチをしながら、物思いに耽る。
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