押しかけ婚〜あなたの初恋相手の娘ですが、あなたのことがずっと好きなのは私です
そう言って、しいちゃんはそっと優しく触れるキスをした。
「よくも他のやつに奪われなかったもんだ」
「私は最初から、しいちゃんのものだから」
私がそう言うと、しいちゃんは目を見開き、息を飲み込んだ。
「しいちゃん?」
「まいった。お前がオレのもの・・・オレだけの・・・今のはぐっときた」
それからもう一度、今度はもっと深く唇を重ねる。
「ん・・・」
唇の隙間に舌が滑り込み、口の中をひと撫でする。ざらついた舌が絡みつき、さらに口づけは深くなる。
頬から後頭部へと滑らせた手が首筋を辿り、背中を撫で回す。大きな彼の手が力強く私の体を自分の方へ引き寄せた。
「友梨亜、ごめんな。オレが愚かで臆病で。本当はとっくにお前のことを親戚の子じゃなく、もっと大切な存在だってわかっていたのに。年の差を気にして、心のどこかで線を引いていた。こんなオレを諦めずに待っていてくれてありがとう」
「しいちゃん」
今度は私の方から彼の唇を奪う。
「好きだ」
「私も、しいちゃんのことが大好き」
「オレのものになってくれるか?」
それがどういう意味か、私は頬を赤らめてゆっくりと頷いた。
「明日の朝、二人で父さんたちに会いに行こう。それからこれからのことを話し合おう」
「もう殆ど一緒に暮らしているみたいなものだもの、どうせなら、婚姻届を出しに行くのはどう?」
飛ばしすぎだろうか。でも、私たちは出会ってもう十年以上経つ。これ以上の時間が必要だろうか。
「急ぎすぎ?」
不安に思って尋ねる。やっと好きだと言ってもらえたところなのに、あまりがっつき過ぎて引かれないだろうか。
「いいや、ついでに父さん達に証人を頼んで、皆でその後食事に行こう。新しい家族の門出だ」
「素敵」
「でも、今は二人でもっと大事なことをしよう」
そう言ってしいちゃんは立ち上がり、私を抱き上げた。
「覚悟はできてる?」
「初めてなので、お手柔らかにお願いします」
「そうするつもりだけど、保証はできないかも」
「私、頑張るよ」
「なんでそう煽るようなことを言うかな。無自覚なのが怖いよ」
そう言いながらも、しいちゃんは何もかも初めての私がじれったくなるくらい丁寧に触れ、最後は私が痺れを切らしてしまった。
「よくも他のやつに奪われなかったもんだ」
「私は最初から、しいちゃんのものだから」
私がそう言うと、しいちゃんは目を見開き、息を飲み込んだ。
「しいちゃん?」
「まいった。お前がオレのもの・・・オレだけの・・・今のはぐっときた」
それからもう一度、今度はもっと深く唇を重ねる。
「ん・・・」
唇の隙間に舌が滑り込み、口の中をひと撫でする。ざらついた舌が絡みつき、さらに口づけは深くなる。
頬から後頭部へと滑らせた手が首筋を辿り、背中を撫で回す。大きな彼の手が力強く私の体を自分の方へ引き寄せた。
「友梨亜、ごめんな。オレが愚かで臆病で。本当はとっくにお前のことを親戚の子じゃなく、もっと大切な存在だってわかっていたのに。年の差を気にして、心のどこかで線を引いていた。こんなオレを諦めずに待っていてくれてありがとう」
「しいちゃん」
今度は私の方から彼の唇を奪う。
「好きだ」
「私も、しいちゃんのことが大好き」
「オレのものになってくれるか?」
それがどういう意味か、私は頬を赤らめてゆっくりと頷いた。
「明日の朝、二人で父さんたちに会いに行こう。それからこれからのことを話し合おう」
「もう殆ど一緒に暮らしているみたいなものだもの、どうせなら、婚姻届を出しに行くのはどう?」
飛ばしすぎだろうか。でも、私たちは出会ってもう十年以上経つ。これ以上の時間が必要だろうか。
「急ぎすぎ?」
不安に思って尋ねる。やっと好きだと言ってもらえたところなのに、あまりがっつき過ぎて引かれないだろうか。
「いいや、ついでに父さん達に証人を頼んで、皆でその後食事に行こう。新しい家族の門出だ」
「素敵」
「でも、今は二人でもっと大事なことをしよう」
そう言ってしいちゃんは立ち上がり、私を抱き上げた。
「覚悟はできてる?」
「初めてなので、お手柔らかにお願いします」
「そうするつもりだけど、保証はできないかも」
「私、頑張るよ」
「なんでそう煽るようなことを言うかな。無自覚なのが怖いよ」
そう言いながらも、しいちゃんは何もかも初めての私がじれったくなるくらい丁寧に触れ、最後は私が痺れを切らしてしまった。