午後11時、蝶にかける願い
そしてその指を涼香に向ける。
「君がベガで、俺がアルタイル」
「えっ?」
涼香はキョトンとしている。
「あ〜いや、冗談だよ冗談」
祐弥は割と真剣なつもりだったが、上手く伝わらなかったようで誤魔化した。
それから暫く二人は静かに夜空を見ていたが、話し出したのはやはり祐弥である。
空を見る涼香の手は自然と首にかかった蝶のネックレスに触れていた。
「すずちゃんは、七夕の願い事何にした?」
「ひ、秘密です!願い事は他の人に聞かれると叶わないというので……」
祐弥は不敵に笑って、涼香の肩をぐっとその身体に近づけた。
「俺はね、これからもすずちゃんと一緒にいたいって願ったよ」
(えっ……それって、そういうこと⁉︎)
「あっ、顔赤くなってる。すずちゃんはかわいいなあ〜」
「ひゃああ、そ、そんなことないですよ……」
アイスを食べてひんやりとしていたはずの身体は、ポッと熱くなっていた。
「君がベガで、俺がアルタイル」
「えっ?」
涼香はキョトンとしている。
「あ〜いや、冗談だよ冗談」
祐弥は割と真剣なつもりだったが、上手く伝わらなかったようで誤魔化した。
それから暫く二人は静かに夜空を見ていたが、話し出したのはやはり祐弥である。
空を見る涼香の手は自然と首にかかった蝶のネックレスに触れていた。
「すずちゃんは、七夕の願い事何にした?」
「ひ、秘密です!願い事は他の人に聞かれると叶わないというので……」
祐弥は不敵に笑って、涼香の肩をぐっとその身体に近づけた。
「俺はね、これからもすずちゃんと一緒にいたいって願ったよ」
(えっ……それって、そういうこと⁉︎)
「あっ、顔赤くなってる。すずちゃんはかわいいなあ〜」
「ひゃああ、そ、そんなことないですよ……」
アイスを食べてひんやりとしていたはずの身体は、ポッと熱くなっていた。