午後11時、蝶にかける願い
しかし、スポーツ万能で人気者で、ミスターコンにも出るような祐弥と地味で友達の少ない自分は圧倒的に不釣り合いだと思い、引っ込み思案になって思いを伝えられずにいた。
「ちょっとこの辺で待ってて、すぐ着替えてくるから」
そう言って、祐弥は更衣室へ向かった。
「ああっ、磯田くん〜!おつかれさまぁ〜」
「おう、お疲れ」
祐弥のもとに駆け寄ってきたのは彼と同じく大学三年の佐渡麗華である。彼女もまたミスコンに出るほどの美貌で、祐弥が一人でいるところを見かけては猫撫で声で彼に擦り寄っている。
「ねぇ〜、今日ふたりでゴハン行かない?」
「予定あるから行けない」
祐弥は歩きながら話すが、麗華には一目もくれない。
「予定ってもしかして……あの地味子?……ふふっ、最近あの子とよくいるの見かけるけど、磯田くんってもしかしてそーゆー趣味なの?」
「ちょっとこの辺で待ってて、すぐ着替えてくるから」
そう言って、祐弥は更衣室へ向かった。
「ああっ、磯田くん〜!おつかれさまぁ〜」
「おう、お疲れ」
祐弥のもとに駆け寄ってきたのは彼と同じく大学三年の佐渡麗華である。彼女もまたミスコンに出るほどの美貌で、祐弥が一人でいるところを見かけては猫撫で声で彼に擦り寄っている。
「ねぇ〜、今日ふたりでゴハン行かない?」
「予定あるから行けない」
祐弥は歩きながら話すが、麗華には一目もくれない。
「予定ってもしかして……あの地味子?……ふふっ、最近あの子とよくいるの見かけるけど、磯田くんってもしかしてそーゆー趣味なの?」