午後11時、蝶にかける願い
「すずちゃん、アイス食べよ」
「はーい、今行きます」
家に帰ってご飯とお風呂をそれぞれ済ませ、涼香は自室で授業の復習と予習を、祐弥はリビングでオンラインゲームをしている。シェアハウスにはあと男女一人ずつも一緒に住んでいるが、二人とも今日はアルバイトで部屋を空けている。
時間は夜十一時を回り、涼香がずっと勉強をしていることを知っていた祐弥は、息抜きと麗華の件で少しでも落ち込まないでもらいたいという気持ちから休憩を提案した。
部屋から出てきた涼香は、小さく伸びをして祐弥のいる窓辺のソファーに座る。
「はい、すずちゃん勉強頑張ってるから、これで休憩ね」
「ありがとうございます」
冷たいアイスが勉強に使っていた頭をも冷やしてくれる。
しばらくふたりは黙ってアイスを舐めていたが、祐弥が口を開いた。
「ね、今日七夕だし天の川見えるかも。ちょっと電気消してみる」
「はーい、今行きます」
家に帰ってご飯とお風呂をそれぞれ済ませ、涼香は自室で授業の復習と予習を、祐弥はリビングでオンラインゲームをしている。シェアハウスにはあと男女一人ずつも一緒に住んでいるが、二人とも今日はアルバイトで部屋を空けている。
時間は夜十一時を回り、涼香がずっと勉強をしていることを知っていた祐弥は、息抜きと麗華の件で少しでも落ち込まないでもらいたいという気持ちから休憩を提案した。
部屋から出てきた涼香は、小さく伸びをして祐弥のいる窓辺のソファーに座る。
「はい、すずちゃん勉強頑張ってるから、これで休憩ね」
「ありがとうございます」
冷たいアイスが勉強に使っていた頭をも冷やしてくれる。
しばらくふたりは黙ってアイスを舐めていたが、祐弥が口を開いた。
「ね、今日七夕だし天の川見えるかも。ちょっと電気消してみる」