総長様は極甘な妄想を止められない

「剣崎君のお昼休みを邪魔してごめんね。 
 じゃあ、教室でね」



「……出て……いくなよ」



「……えっ?」



「この部屋にいろって言ってんの。
 昼休み、まだ20分くらい残ってるだろ?」



「だってさっき、出ていけって」



「それはあれだよ。
 俺のチームの…挨拶…みたいなもん……」



なんだよ、それ。

俺の言い訳、苦しすぎ。



にもかかわらず

「そうなんだね」と微笑んだ桜井。




俺の嘘を、信じたのかよ?

心が綺麗すぎ。

マジで天使。



桜井の大好きポイントが

1万点、加算される。


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