総長様は極甘な妄想を止められない
もしや今の俺は
好きな女と、密室で二人きりなのでは?
いやいや、現実をちゃんと見ろって!
密室じゃないし。
ドアの鍵も閉まってなければ
桜井が入ってきた引き戸なんて、全開状態。
現実を直視したところで
俺の目の前にいるのは
間違いなく桜井ほのか本人で
ドキドキ///
キュンキュン///
どうしよう……
脈が速く駆けすぎだって///
暴れだす感情をコントロールできなくて
俺は過去に、意識を集中させた。