総長様は極甘な妄想を止められない
「オマエさ、何しに来たわけ?」
うわぁぁぁぁっ。
テンパりすぎて
好きと正反対の感情が、飛び出しちゃったし……
18年間、ほぼ全ての女を拒絶し続けてきた俺。
唯一、優しくしたい桜井にも
ご機嫌ナナメの魔王さく裂って……
はぁあぁぁ~。
俺はどれだけ、恋愛初心者なんだろう。
高3で恋にウブすぎるのも、問題だろうが!
心の中で、自分に文句を言ったところで
恋愛マスターに変身できるわけもなく
「俺のくつろぎタイムを
邪魔しに来たとか?」
俺の口から放たれた言葉は
桜井を凍り付かせるほど、冷酷すぎ。