うちら絶対前世でつながっていたよね。ほんと、大好きだよ。だけどごめん。ほんとに、ごめん。
*Instagram*

「その子、インスタとかしてないですかね。ツイッターとか!」










     


『な、なに!』


『そ、その手があったかーーーーー!』
(; Д)゚ ゚





と、本気で思った。






私は、優依と出会った時から今まで、ライン以外のSNSを登録していなかった。







むしろ、優依と連絡をとり始めた時も、世間からだいぶ遅れてラインを始めたころだったと、改めて思い出した。







『え、そんなこともやってなかったん』



『この6年間何やってたん』




『本気でその子のこと、探そうとしてたん』





誰かからそんな風に言われても仕方ないと思った。




SNSを駆使していない人間にとって、冗談抜きで思いもよらない提案だった。










私は、すぐに「Instagram」と「ツイッター」をインストールした。






『もしかしたら優依がいるかも!』



『優依に近づいている、、、!』





インストールしている間、そんな気持ちでワクワクとドキドキが抑えきれなかった。










『私のこと、覚えていなかったらどうしよう』




もちろん、そんなネガティブなことも考えた。




優依と連絡をとらなくなってから、はや6年。




優依にだっていろんな出逢いがあって、考え方も変わっているかも。





そんな風に思った。












それでも、






『私だったら絶対優依のこと忘れない!!!』







そう思いながら、ネガティブな気持ちを押し殺していた。












インストールが終わり、ドキドキしながらアカウントの設定を始めた。







そして、真っ先に優依の名前を検索した。









< 21 / 54 >

この作品をシェア

pagetop