うちら絶対前世でつながっていたよね。ほんと、大好きだよ。だけどごめん。ほんとに、ごめん。

優依は、私が働いていた塾の生徒だった。


でも
私は、優依に勉強を教えたことがなかった。


というか、ないと思ってた。



最近までは。






私が働いていた塾は担任制で、私は一度も優依の担任になったことはなかった。


でも
最近優依に言われて、私も優依に勉強を教えていたことを知った。







ある日のラインで優依が言ってた。



*****



「なあ、みーちゃんと出逢ったとき、塾の先生だったやんな?」



「そうそう(笑)」

「でも優依に勉強教えた記憶ないんやけど(笑)」



「えー、勉強教えてくれてたよ?」



「え、教えたっけ?」



「自習しに来たときやで。」

  




『ん???』

『え?そんなことあったっけか?( -_・)』









頭の中で過去を思い出してみるけど、思い出せない(⁠´⁠⁠.⁠⁠⁠⁠.⁠⁠`⁠)









「めっちゃbe動詞教えてくれたよ!」



「そう?」



「次来るときまでに覚えてて、って言われてまじで覚えてきたもんな(笑)」









*****






そんな会話を最近したところだった。







そんなことがあったんや、、、。



正直、まじで覚えてなかった。










当時、私の生徒の一人に優依の友だちがいた。


それで優依のことを何度か見たことがあった。



優依は、一つ結びで可愛い感じの、どこか守りたくなるような雰囲気を出していた。








『この子、なんか気になる~(;¬_¬)』







そう思ったことは、今でも鮮明に覚えている。








ほんと、そのときの優依は、私が優依の年齢だったころと似たような雰囲気を出していた。








『この子の助けになりたい。』






一瞬でそう思った。







別に、優依が困っていたとか、助けを求めていたとか、そんなんじゃない。









だけど、ほんとに『この子の助けになりたい。』って、心からそう思った。











今考えたら、

ほんと、なんか惹かれるものがあったんだと思う。








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