うちら絶対前世でつながっていたよね。ほんと、大好きだよ。だけどごめん。ほんとに、ごめん。

この一言は、けっこう衝撃的だった。














『ほんまに『男』になったんやな。』







って、改めて思った。











優依にとって、あの写真を送ったことに
特に大きな意味なんてなかった。





ただただ、本物の「男の体」を得ることができて、嬉しかったんだ。






そして


それを、その嬉しかった気持ちを私にも伝えたかったんだと思った。













『優依、ありがとう!!!』












いろいろ考えてた自分が、一気にバカらしくなった。







改めて、優依の純粋さを感じた瞬間だった。





























優依とは、それからも日常的にラインが続いた。







******





「今日仕事ー?」


「仕事ー!優依はー?」


「仕事ー!」


「そかそか。無理せんでね。」


「はーい(笑)」







******








「昨日3時に帰ってきた(笑)」


「そーなん(笑)仕事で?」


「飲み会(笑)」


「え、いーなー。私誘われてないし(笑)」


「え、だってみーちゃんおらんやん(笑)」


「気軽に会える距離だったら、もう会ってるんやけどね!」


「絶対にな!」


「あー、まじどこでもドアほしい。」


「ほんまやな!」









******






















こんな何気ない会話が続く。







いつもと変わらない会話に、新しい切り口で入ってきたのは、優依だった。









「明日な、三重行ってくんねん!」


「まじ?楽しんで!」

「帰ってきたらどんなんやったか教えてね!」



「わかった!」



「ね、旦那さんってどんな人ー?」






・・・・・!?






時刻は、もうすぐ零時になろうとしていた。


きっと私は、

「楽しんできてね!」

「わかった!」

というやり取りで終わると思っていたから、優依からの質問が唐突すぎてまじ驚いた。







一瞬、息を飲んだ。





なんて返そうか、しばらく考えたのち




「うーん、優しい人だよ!
ありきたりだけどな(笑)」





と、返答した。






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