うちら絶対前世でつながっていたよね。ほんと、大好きだよ。だけどごめん。ほんとに、ごめん。


その日は、結局電話はできなかった。




優依は、

「ぜんぜんいいよ!」

「こっちも仕事でとれなくてごめん!」



と、言ってくれた。




















次の日




「今日から2連休やで!」と、優依が言った。



「まじ?何するん?」



と尋ねると、


「久々にゆっくりしようかなーって!」


と、優依は答えた。






『今日こそは電話できそーやな』






って思った。




タイミングが分からなかったが、5時半ころ、私は優依に電話をかけた。




まだ仕事中であったが、周りに誰もいなかったため『今がチャンス★』と思った。



数コールしたのち、優依が電話をとった。



「もしもし。」



電話の向こうで、ガシャガシャと何か聞こえた。



「優依、今何してた?電話大丈夫?」



「ご飯作ってた(笑)今日休みだし!」




優依は、照れくさそうにそう答えた。





「え、すご!何作っとーと?」





「野菜炒め(笑)」





「まじー?すごー!」





「みーちゃんも料理するん?」





「するよー。毎日じゃないけど!」





「食べてみたいなー、みーちゃんの料理!」





優依がまたぶっ込んできた。











考えてみた。



私が優依に料理をする機会が、この先あるだろうか。



答えは数秒後に出た。





「優依にご飯作ることはないと思う!」









超直球で言ってしまった自分の言葉に、私が一番驚いた。




同時に、すぐに反省した。











優依は、私が心配していたよりも案外普通に受け止めた。




「そーだよね(笑)」




「てか、私そもそも人に料理せんし(笑)」




その後必死でフォローするが、意味があったかどうかはわからない。









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