うちら絶対前世でつながっていたよね。ほんと、大好きだよ。だけどごめん。ほんとに、ごめん。
「ほんまにみーちゃん、結婚したんやねー。」
優依がつぶやいた。
なんか、悲しそうな声。
「・・・、しちゃったね。」
『ごめん』と謝りたい気持ちを、必死で押さえる。
・・・・・
数秒ぐらい、沈黙があったのち、優依が話し出した。
「あー、ほんまやったら俺も今頃結婚してたのになー。」
「まー、そうやね。」
『あーそっか、前の彼女と別れたばっかやったな、』と思い出した。
「今でもたまに会うんやけどな、その子とは。」
予想外だった。
今でも別れた彼女と会ってるなら、ワンチャン復縁もあり得る話やん、と思った。
「え、じゃあ戻る可能性もあるやん?」
明らかに私のテンションが上がった。
優依には幸せになってほしい。
心からそう思ってる。
「それはないよ。そいつ、束縛激しかったし。俺、2年半、遊びも飲みも我慢してたんやで!」
「しかもな、私はこの性格変えれんから別れた方がいいって、あいつの方から言ってきたんやで!」
「またより戻すとか、こっちが無理やし!」
優依は、勢いよく話し出した。
優依の説明は、分かりやすかった。
でも、
1つの疑問が浮かんだ。
「え、なんでじゃあまだ会ってるん?」
思わず聞いてしまった。
あとからになって、聞かんければ良かった、って思った。
優依のプライベートなんて、優依の自由だ。
優依は、隠そうとすることなく堂々と
「セフレ!」と答えた。
信じられなかった。
私が知っているピュアな優依はどこへ行ったのか、今すぐ探しに行きたい気分だった。
「ま、でも分からんからな、この先何があるか!」
私は動揺する気持ちを抑え、笑いながらそう言った。
私の動揺に気づいていない優依は、さらに
「だってさ、そいつにみーちゃんのアドレス消されたんよ。より戻したら、絶対また消される!」
と、続けた。
衝撃的な発言だった。
『は、犯人そいつかーーー(゜ロ゜;ノ)ノ。』
なんとも言えない気持ちだった。
「またみーちゃんの連絡先消されたくないけん、こいつとはより戻さん!」
優依は、はっきりとそう言った。
複雑な気分だった。