うちら絶対前世でつながっていたよね。ほんと、大好きだよ。だけどごめん。ほんとに、ごめん。
衝撃的な事実を知った日、あれからまた数日がたった。
依然として、ラインのやり取りは続いていた。
優依は、なにかあればすぐに
「会いたいー。」
「はよ、兵庫来てやー。」
と、言っていた。
その日も
「待っとくけん、来てね!」
「行くよ!絶対!」
ってゆう、会話をしていた。
*****
「兵庫来たら、飲み行こな!」
「優依から飲み誘われるなんて、考えたこともなかったわ(笑)」
「大きくなりました(笑)」
「ほんまやな(笑)」
*****
「みーちゃん、今仕事何してるん?」
「営業の仕事だよー。」
「まじ?旦那さんはー?」
「子どもと関わる仕事してる!」
「子ども関係とか、絶対優しそうやんな!」
*****
優依の中で、私の夫がとっても美化されているのだと思った。
もし私が逆の立場だったなら、私も同じように相手のことをいっぱい聞くだろうし、同じように優依のパートナーのことを素敵な人なんだろうな、って想像すると思う。
*****
「あー、ほんままた繋がれて良かった(TT)」
普段顔文字など使わない優依が、初めて顔文字を使った。
「ほんまやね。」
私は答える。
「連絡してない期間があってもさ、こんだけお互いのことを想えるって、うちら前世でも繋がってたんやない?(笑)」
「そうかな(笑)」
「前世で兄弟だったとか(笑)」
私は冗談混じりで、本気で思っていたことを伝えた。
優依とは、絶対前世でも繋がっていたはずだ。
理由もない自信があった。
どれだけ本気で思っているか、優依には伝わっていただろうか。
「かもね(笑)」
優依はそう答えた。
*****
別の日
「中学の時はさ、この歳まで繋がってるって思いもせんやったね(笑)」
何気ない会話をしていた最中、優依がそう切り出した。
「そうねー。でもさ、なぜか知らんけど最低年イチは会ってたよね(笑)」
「そうそう(笑)」
「なんかあんねやろな、ほんま(笑)」
優依はそう言った。
『なんかあんねやろう、って、お互い惹かれ合っとるけん、続いとるんやろ(笑)』
そう言いたかった。
何かしらの想いを抱いていることは、お互いに気づいていると思う。
共通点も関係性もない2人が、連絡を取り合うようになったことも、連絡を取り続けていることも、完全にお互い惹かれ合ってたからだと思う。
「前世で繋がってた説あるよな(笑)」
私は、本気で前世説を信じていた。
むしろ、前世では繋がっていたかった。
今世で一緒になれなかった分、せめて前世では一緒になっててほしいと思った。
優依は、どう感じているんやろか。
きっと、気づいているかな。
この想いを分かち合うことができたら、どれだけ楽になることか。
『大好き』
私は、優依のことが「大好き」だ。
その言葉を伝えたいのに、伝えたら何かが終わる気がする。
想いは伝えないと想っていないのと一緒って言うけど、この場合はなんか違う気がする。
でも
いつか伝えられる日が来るといいな。