うちら絶対前世でつながっていたよね。ほんと、大好きだよ。だけどごめん。ほんとに、ごめん。


そのあと、すぐに優依からラインが届いた。



「さっきは電話ありがとー!」

「気いつけて帰りーね!」



「こっちこそありがとー!」

「優依の大好きさが伝わった(笑)」







お酒が入ってたこともあり、思わず言ってしまった。


言わんくても良い一言だった。








「好きよー!(笑)」




優依が答えた。








「知ってる(笑)」






またしても言わんくていい一言を言ってしまった。




優依の気持ちを確認することができて、完全に舞い上がっていた。




『最悪、、、!』




言ってすぐに後悔した。






優依が好きって言ってくれても、私から優依には『好き』って言えなかった。




結婚してるやつから『好き』って言われてもなんにもならんし、優依に辛い思いをさせるだけだと思った。




それなのに、私は優依に『好き』って言わせてしまった。










『あー、まじ私ずるいなっ!』











ほんと、ずるいわ。










優依に対して気持ちの整理がつかないまま、時刻は夜中の3時ころになっていた。







「おやすみ!」






優依からラインが届いた。











この時間、まじ予想外だった。


何度も見返してしまった。











「もう寝てると思った!おやすみ🌙」





何事もなかったかのように、そう返事をした。













気付いている。



本当は、優依に謝るべきだった。


優依の気持ちを軽くあしらってしまった、ごめんって。


ごめん、って言葉じゃ足りないくらい、本気でごめんと思ってる、って。


















その次の日、










「優依、昨日は遅くまでラインしてくれてありがとう!」





と送った。



なんて送ったらいいか考えてたら、結局零時前になってしまっていた。









「おはよー!」



優依からの返事は、次の日に来た。






「おはよ☀️」





昨日の私のコメントはスルーされたが、いつものように挨拶を交わす。




優依もいつもと変わらないように、会話を続けた。





「今日やすみ!」




「いーなー!何するん?」





私も、会話に応じる。





「買い物行く」
「買い物行く」




「2回ゆってるけど(笑)」




「運転してた(笑)」







運転しながら返事返すなや、と思ったけど( ̄▽ ̄;)






「今度ドライブ連れてってよ(笑)」





私は、冗談っぽく本気で思ったことを伝えた。





「行こー!!!」





ふつうに返す優依。





「楽しみ増えた!」




「ほんまに!」




「同じ職場の人がさ、関西の友だちほしいゆってるから今度一緒に行くはず!」

「まだいつか決めてないけど!」






一緒に恋バナをした、あの同僚のことだ。



あれから話がすすみ、私が兵庫行きを誘っていた。



『え!いんですか!行きたいです!』



と、あっさりOKしてくれた。











「お!いーねえ!」



優依は嬉しそうだった。



「あね、今週末さ、仕事で群馬に行くんやけど、群馬から兵庫は遠いよね?」








たまたま出張があり、その合間のどこかで優依に会えたらいいなーって思っていた。






「めっちゃ遠いってわけではないけど、遠いな(笑)」





「そっか、だよね。」






会えなさそうだった。



『残念。また次の機会にすっか。』


ちょっと寂しかった。











「会いたいなーーー!(笑)」







私の気持ちが伝わったのか、優依もそう言ってくれた。




「もう少し近かったら、すぐ会えるっちゃけどね。」




「逆に会えてないから、会いたいって思うんやない?」




「そうなんよーーー(笑)」




「あんまり美化するなよ(笑)」




「どーゆー意味?(笑)」




「会えてない期間が長いけん、あんま期待すんなよってこと!」


「なんも変わっとらんけん!」




「あーね!変わってないほうがいい(笑)」




「そっか!ならええわ(笑)」




「うん!(笑)」








「おやすみ🌙」


「おやすみ!」










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