プリザーブドLOVE ~けっして枯れない愛を貴女に~
目的地の文化センターは駅を挟んで反対側の、公園の敷地内にあるそうだ。
「車なら5分もかからないです。歩くとちょっとあるけど」
そう言って、エンジンをかけた。
「この間、事務所にお邪魔したとき、俺、ガチガチに緊張してて。なんせ、ひとりっきりの出張って初めてだったんで。なんか変なこととか言ってませんでしたか」
ちゃんと自覚はあったのかと内心では思っていたけれど、わたしはにっこり微笑んで「いいえ、そんなことなかったわよ」と答えた。
これから、2、3カ月は仕事を一緒にする相手だ。無駄に気を悪くする必要はない。
「良かったぁ」
田所は心底嬉しそうな声を出す。
この間と比べて、段違いにリラックスしている。
口調も前よりくだけていて、なんだか、クライアントというより、親戚の子と話しているのではないかと錯覚してしまうほどだ。
基本、物怖じしない、人懐っこい性格なんだろうな。
「車なら5分もかからないです。歩くとちょっとあるけど」
そう言って、エンジンをかけた。
「この間、事務所にお邪魔したとき、俺、ガチガチに緊張してて。なんせ、ひとりっきりの出張って初めてだったんで。なんか変なこととか言ってませんでしたか」
ちゃんと自覚はあったのかと内心では思っていたけれど、わたしはにっこり微笑んで「いいえ、そんなことなかったわよ」と答えた。
これから、2、3カ月は仕事を一緒にする相手だ。無駄に気を悪くする必要はない。
「良かったぁ」
田所は心底嬉しそうな声を出す。
この間と比べて、段違いにリラックスしている。
口調も前よりくだけていて、なんだか、クライアントというより、親戚の子と話しているのではないかと錯覚してしまうほどだ。
基本、物怖じしない、人懐っこい性格なんだろうな。