プリザーブドLOVE ~けっして枯れない愛を貴女に~
「俺はB案推しだったんですけどね。ニューヨークの近代美術館のポスターにしてもいけそうなぐらい、カッコ良かったのに」
「うん。実はわたしもBが一番気にいってたけど。ちょっと、斬新すぎたのかな」
「やっぱ、上の人たちは頭固いっすよね」
センターの向かいにある公園のベンチで、缶コーヒーを飲みながら田所が息巻いている。
5月の最終週。
30度を超える暑さになると天気予報で言っていたが、空気が乾燥しているので、木陰に入れば涼しいほどで、吹き抜ける風が心地良かった。
公園の青々とした緑が鮮やかで、目に優しく映る。
「まあ、あのデザインはうちの文化センターごときにはもったいないってことですかね」
そんなことを話しながら、田所はベンチの背に身体をあずけて、気持ちよさそうに大きく伸びをした。
不思議だった。
この子といると、どうしてこんなに穏やかな気持ちになれるんだろう。
直接会うのはまだ3回目なのに、もうずっと前から知っている者同士のようだ。
「うん。実はわたしもBが一番気にいってたけど。ちょっと、斬新すぎたのかな」
「やっぱ、上の人たちは頭固いっすよね」
センターの向かいにある公園のベンチで、缶コーヒーを飲みながら田所が息巻いている。
5月の最終週。
30度を超える暑さになると天気予報で言っていたが、空気が乾燥しているので、木陰に入れば涼しいほどで、吹き抜ける風が心地良かった。
公園の青々とした緑が鮮やかで、目に優しく映る。
「まあ、あのデザインはうちの文化センターごときにはもったいないってことですかね」
そんなことを話しながら、田所はベンチの背に身体をあずけて、気持ちよさそうに大きく伸びをした。
不思議だった。
この子といると、どうしてこんなに穏やかな気持ちになれるんだろう。
直接会うのはまだ3回目なのに、もうずっと前から知っている者同士のようだ。