プリザーブドLOVE ~けっして枯れない愛を貴女に~
電話を切ってから、気づいてしまった。
亘との関係に疑問を感じはじめたのは、田所に出会ってからだ。
もちろん、その前から、このまま亘と付き合い続けることへの漠然とした不安はあったけれど、それはあくまで自分の問題で、亘と別れたいとまでは思わなかった。
どういうこと?
わたしは自問自答した。
つまり……
田所を好きになったってこと?
そんな。
10歳も年下の相手に……
付き合うなんて、それこそ100パーありえない相手なのに?
自分で自分に呆れた。
バカバカしいにもほどがある。
でも、その気持ちを打ち消そうとすればするほど、脳裏には田所の笑顔が、誠実の塊みたいなあの顔がよみがえってくる。
亘との関係に疑問を感じはじめたのは、田所に出会ってからだ。
もちろん、その前から、このまま亘と付き合い続けることへの漠然とした不安はあったけれど、それはあくまで自分の問題で、亘と別れたいとまでは思わなかった。
どういうこと?
わたしは自問自答した。
つまり……
田所を好きになったってこと?
そんな。
10歳も年下の相手に……
付き合うなんて、それこそ100パーありえない相手なのに?
自分で自分に呆れた。
バカバカしいにもほどがある。
でも、その気持ちを打ち消そうとすればするほど、脳裏には田所の笑顔が、誠実の塊みたいなあの顔がよみがえってくる。