プリザーブドLOVE ~けっして枯れない愛を貴女に~
「東京の、しかも一流のデザイン事務所さんにお願いできるなんて、うちとしては願ってもないことですけど、予算、厳しいんで格安でお願いしてるんですよね。なんか申し訳ないです」
依頼内容は、リニューアルオープンするN市文化センターのポスターとパンフレット。
その市役所に勤める亘の古い知り合いから回ってきた仕事だった。
「いえ、おたくの谷口さんには昔、本当にお世話になったんですよ。今回は弊社にご依頼いただけて光栄に思ってますよ」
ふたりが話しているあいだ、わたしはそれとなく彼を観察していた。
紺系のスーツに無難な水色のタイ。
爽やかなビジネスマン風ショートヘア。
一言でまとめると、清潔感あふれる実直な好青年といったところか。
顔はなかなかイケてる。
学生時代、かなりモテたんじゃないかな。
依頼内容は、リニューアルオープンするN市文化センターのポスターとパンフレット。
その市役所に勤める亘の古い知り合いから回ってきた仕事だった。
「いえ、おたくの谷口さんには昔、本当にお世話になったんですよ。今回は弊社にご依頼いただけて光栄に思ってますよ」
ふたりが話しているあいだ、わたしはそれとなく彼を観察していた。
紺系のスーツに無難な水色のタイ。
爽やかなビジネスマン風ショートヘア。
一言でまとめると、清潔感あふれる実直な好青年といったところか。
顔はなかなかイケてる。
学生時代、かなりモテたんじゃないかな。