花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「減りませんよ。連絡先交換するついでに送ってください。もう一之瀬経由で連絡する必要がなくなりますよ」
そんな条件を出すが、彼はうんと言わない。
「ついでって言うな」
花音が嫁に行ったら絶対に泣きそうだな、この人。
「それじゃあ連絡先交換がついででいいですよ」
俺もスマホを出して強引に話を進め、花音の写真をゲットする。
「他の奴には見せるなよ」
神宮司が釘を差してきたので、笑顔で頷いた。
「もちろん。今度また食事を奢らせてもらいますよ」
食事を終わらせると、神宮司と別れ、直也に電話をした。
《神宮司とのランチはどうだった?》
開口一番に好奇心に満ちた声で尋ねる従兄。
きっと殺伐としたランチを想像しているのだろう。
「予想してたよりも楽しかったよ。彼から気になる噂を聞いた」
笑って直也の質問に答えつつも、すぐに本題に入った。
《噂?》
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