花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「なるほど。言われてみれば、以前は空気と同化して見えました」
失礼かと思ったけれど正直に蓮に伝えたら、彼は自分の事情を説明した。
「わざと存在消してたし。あまり話しかけなかったからね。一二三の一族だと騒がれたくなかったから、特に女性には接しないようにしていた」
この容姿なら女の子がわんさか寄ってくるものね。
だから研究所では目立たないようメガネかけてさえない格好をしているのだろう。
浩ちゃんも変装はしなかったけど、しつこく付き纏う女性にかなり苛立っている。
だから、いまだにパーティに私が同伴されるのだ。
顔がよくてモテるというのも大変なんだね。
「じゃあ、蓮も今日は思い切りはしゃぎましょう。日頃のストレス発散です」
フフッと笑う私の手を蓮が「そうする」と言って掴んで歩き出したものだからドキッとした。
異性と手を繋いだのっていつぶり?
小学校の遠足以来じゃない?
「どうしたの?」
失礼かと思ったけれど正直に蓮に伝えたら、彼は自分の事情を説明した。
「わざと存在消してたし。あまり話しかけなかったからね。一二三の一族だと騒がれたくなかったから、特に女性には接しないようにしていた」
この容姿なら女の子がわんさか寄ってくるものね。
だから研究所では目立たないようメガネかけてさえない格好をしているのだろう。
浩ちゃんも変装はしなかったけど、しつこく付き纏う女性にかなり苛立っている。
だから、いまだにパーティに私が同伴されるのだ。
顔がよくてモテるというのも大変なんだね。
「じゃあ、蓮も今日は思い切りはしゃぎましょう。日頃のストレス発散です」
フフッと笑う私の手を蓮が「そうする」と言って掴んで歩き出したものだからドキッとした。
異性と手を繋いだのっていつぶり?
小学校の遠足以来じゃない?
「どうしたの?」