花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「そうやって飲んでると、なんだか猫みたいだ」
「目が猫目だから、従兄によく言われます」
フフッと笑って私がそんな話をしたら、持っていたグラスを彼に奪われた。
「神宮司の話をされると妬けるんだけど」
蓮はグラスをゴクッと飲み干してテーブルに置く。
「え?」
彼の行動に驚いて目を丸くしたら、突然抱き上げられてベッドに降ろされた。
「俺だけを見てほしい」
私が戸惑っている間に蓮もベッドに上がり、私を押し倒す。
「嫌だったら逃げて」
薄明かりの中、蓮の熱を帯びた双眸が煌めき、私の瞳を捕縛する。
こんな熱い告白をされたのは初めてだ。
「蓮……」
名前を呼ぶと同時に彼が顔を近づけてきて……。
「好きだよ」
蓮がそう囁いて私の唇に自分の唇を重ねてきた。
避けようと思えば避けられたのに受け入れたのは、私も彼とキスしたかったから。
蓮は私の下唇を甘噛し、角度を変えて口付ける。
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