花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「月桂樹の彫刻……。私も同じの持っています。私が生まれた時に祖父が送って来たらしいんですけど、母が祖父と揉めていたこともあってずっと母の遺品と一緒にしまってあって」
理事長は実の孫にも同じものを渡したのか。
「ひょっとして花音の従兄の神宮司も同じペンダントを持っているの?」
「ええ。でも、従兄弟全員じゃありません。自分が特に気にかけている孫に渡しているのかも」
つまり、大事な孫にプレゼントしたっていうことか。
だったら、理事長はなにを考えて俺にも渡したのだろう。
孤児院を出た全員がこのペンダントをもらえた訳じゃない。
「実は俺もこのペンダント、花音の祖父にもらったんだ」
俺の話を聞いて彼女は少し混乱した。
「え?じゃあ、蓮も孫とか?」
「違う。実は俺、花音のおじいさんが経営している孤児院で育ったんだ。それで、十二歳で岡本家に引き取られたんだけど、孤児院出る時にもらったんだよ」
理事長は実の孫にも同じものを渡したのか。
「ひょっとして花音の従兄の神宮司も同じペンダントを持っているの?」
「ええ。でも、従兄弟全員じゃありません。自分が特に気にかけている孫に渡しているのかも」
つまり、大事な孫にプレゼントしたっていうことか。
だったら、理事長はなにを考えて俺にも渡したのだろう。
孤児院を出た全員がこのペンダントをもらえた訳じゃない。
「実は俺もこのペンダント、花音の祖父にもらったんだ」
俺の話を聞いて彼女は少し混乱した。
「え?じゃあ、蓮も孫とか?」
「違う。実は俺、花音のおじいさんが経営している孤児院で育ったんだ。それで、十二歳で岡本家に引き取られたんだけど、孤児院出る時にもらったんだよ」